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新人が辞める原因は、入社後だけじゃない

「新卒が来るんですけど、正直まだ何も準備できていなくて」
「採用は決まったんですが、初日って何をすればいいんでしたっけ」
「現場には伝えてあるんですけど、誰が何を教えるかまでは決まっていないんです」

新人の受け入れ支援で会社さんとお話ししていると、
こうした声を聞くことがあります。

もちろん、大変な採用活動を経て新しく入ってくる人を、会社さんは大切にしたいと思っています。
せっかく来てくれるのだから、長く働いてほしい。
早く慣れてほしい。
できれば、現場の力になってほしい。
そんな気持ちで迎えているはずです。

でも、いざ入社日が近づいてくると、
「そういえば、初日は誰が迎えるんだっけ」
「オリエンテーションって、何を話せばいいんだろう」
「教育担当は決めたけれど、何から教えればいいんだろう」
と、受け入れる側として確認することがひとつずつ出てきます。

中小企業では、頻繁に人が入社するわけではない会社も多くあります。
何年も同じメンバーで仕事をしてこられた会社ほど、新人を迎える流れがはっきりとした形になっていないこともあります。

採用が決まったあと、
急に見えてくること

支援の中でお話を聞いていると、採用活動そのものには一生懸命取り組んでいる会社さんが多いです。

求人を出して、応募者とやり取りをして、面接をして、ようやく内定が決まる。
人手不足の中で、通常業務をしながらそこまでたどり着くだけでも大変です。
だからこそ、採用が決まった瞬間に少し安心してしまうこともあります。

けれど、新人にとっては、そこからが始まりです。

入社初日、会社に着いたときに誰が迎えてくれるのか。
自分のことを現場の人たちは知っているのか。
どこに座ればいいのか。何をしていればいいのか。
困ったときに、誰に聞けばいいのかーー。

会社側からすると、小さなことに見えるかもしれません。でも、新人にとっては、その一つひとつが「この会社でやっていけそうか」を感じる材料になります。

受け入れる側も、実は迷っている

新人研修というと、ビジネスマナーや社会人基礎力、業務の教え方を思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、それも大切です。ただ、その前に、「どう迎えるか」「誰が関わるか」「どんな順番で育てるか」を会社の中でそろえておくことが必要だと感じています。

採用担当者は、「こういう人を採用しました」と考えている。
でも、現場は「急に人が来るらしい」と受け止めている。

教育担当者は「何をどこまで教えればいいのか」と迷っている。
経営者は「早く一人前になってほしい」と思っている。

それぞれの思いは間違っていません。
ただ、同じ方向を向いていないまま新人を迎えると、本人がそのズレの中で迷ってしまいます。

でも実際にお客様の支援をしていて感じるのは、実は受け入れる側も迷っている、ということです。
新人がつまずいているように見えるのですが、受け入れる側も、何をすればいいのか分からない日々を過ごしていることがあります。

採用が決まった日から、
受け入れは始まっている

だからこそ、採用が決まったあとから定着までを、点ではなく線で見ていくことが大切だと考えています。

すべてを最初から完璧に整えるのは難しいかもしれません。
実際には、入社日の直前で相談をされたり、すでに新しい人が入ったあとに、何も準備できていない状況から支援に入ることもあります。

それでも、今の状態を一度整理するだけで、見えてくることがあります。

誰が関わるのかが分かる。
初日に伝えることが決まる。
現場に共有する内容がそろう。
新人が困ったときに聞ける相手が見えてくる。

そのひとつひとつが、新人にとっての安心につながります。

新人が辞めてしまったとき、つい「本人に合わなかったのかな」「最近の若い人は続かないのかな」と考えてしまうこともあるかもしれません。
けれど、その前に一度、迎える側の準備はどうだったかを見直してみてはいかがでしょうか。

新人定着は、入社してから始まるものではありません。
採用が決まったその日から、もう受け入れは始まっています。

ユノモでは、こうした受け入れの準備から育成、フォローまでを、現場の方と一緒に整理しています。