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採用ミスマッチとは?起こる原因と防ぐために見直したいポイント

採用ミスマッチとは?起こる原因と防ぐために見直したいポイント

採用した人が、思っていたような人材ではなかった。
入社した本人から「聞いていた仕事内容と違った」と言われた。
採用できても、なかなか定着につながらない。

こうした採用後のズレは、一般に「採用ミスマッチ」と呼ばれます。

採用ミスマッチというと、面接で相手を見極められなかったことが原因だと考えがちです。
しかし実際には、面接より前の段階から小さなズレが生まれていることも少なくありません。

どんな人を採りたいのかが曖昧なまま求人を出していたり、経営者と採用担当、現場で求める人物像が違っていたりすると、そのズレは求人や面接、入社後の受け入れにもつながっていきます。

採用ミスマッチを減らすためには、面接だけではなく、採用活動のどこで認識のズレが生まれているのかを確認することが大切です。

今回は、採用ミスマッチとはどのような状態なのか、起こる原因と、採用活動の中で見直したいポイントを整理します。

採用ミスマッチとは?

採用ミスマッチとは、企業と応募者の間で、仕事内容や役割、求める能力、働き方、職場環境などに対する認識や期待がずれている状態を指します。

たとえば企業側は「ある程度自分で判断して動ける人」を期待して採用していても、
応募者は「入社後に一から仕事を教えてもらえる」と考えているかもしれません。

反対に、応募者は「既存のお客様への対応が中心の仕事」だと思って入社したものの、
実際には新規営業の割合が高かった、ということもあります。

ミスマッチは、どちらか一方に原因があるというより、採用する側とされる側の認識が十分にそろっていないことで起こります。

企業側が感じるミスマッチ 応募者側が感じるミスマッチ
想定していた経験や能力と違う 思っていた仕事内容と違う
任せたい役割と合わない 求められる役割が想定と違う
職場やチームになじみにくい 働き方や職場環境が想像と違う

こうしたズレが大きくなると、早期離職につながるだけでなく、再び採用活動を行う必要が生じたり、教育を担当する現場の負担が増えたりすることもあります。

本人にとっても、「入社前に思い描いていた働き方と違う」という状態が続けば、仕事で力を発揮しにくくなります。

だからこそ、採用後に問題が起きてから対応するのではなく、採用活動の途中でズレが生まれていないかを確認することが大切です。

採用ミスマッチが起こる5つの原因

1.採用したい人物像が曖昧

「明るい人がいい」
「コミュニケーション力のある人がほしい」
「やる気のある人を採用したい」

こうした希望だけで採用活動を始めてしまうと、人によって人物像の受け取り方が変わります。

たとえば「コミュニケーション力」といっても、
・お客様と積極的に会話できること
・周囲へ報告・相談ができること
・相手の話を聞けること
では、求める人物は変わります。

採用したい人物像が曖昧なままだと、求人で何を伝えるか、面接で何を見るかも曖昧になりやすくなります。

採用したい人を整理する視点については、「ハローワーク採用を成功させる3つの設計」でも紹介しています。

2.経営者・採用担当・現場で求める人物像が違う

社内で、採用したい人物像の認識がそろっていないこともミスマッチにつながります。

たとえば
・経営者:「将来的にリーダーになれる人」を求めている
・採用担当者:「応募条件に合う人」を求めている
・現場:「今のチームで一緒に働きやすい人」を求めている
というように、違ったことを求めている場合があります。

それぞれの考えが間違っているわけではありません。
問題なのは、その違いを整理しないまま採用活動を進めてしまうことです。

特に、実際に入社した人を受け入れ、一緒に働くのは現場です。
採用担当だけで決めるのではなく、現場も含めて「どんな人に来てほしいのか」「この仕事ではどんな人が活躍しやすいのか」をすり合わせておく必要があります。

3.求人で伝えている内容と実際の仕事にズレがある

求人情報の内容も、採用ミスマッチにつながるポイントです。

仕事内容が抽象的だったり、良い面だけが強調されていたりすると、応募者は限られた情報から自分なりに仕事を想像することになります。

たとえば「営業職」と書かれていても、新規営業が中心なのか、既存のお客様への対応が中心なのかでは、実際の働き方は大きく異なります。

また、入社後に最初に覚えることや、仕事の大変な部分、どのような役割を期待されるのかが分からなければ、応募者が入社後の姿を具体的にイメージすることは難しくなります。

求人では、応募を集めることだけを目的にするのではなく、応募者自身が「自分に合う仕事か」を判断できる情報を伝えることも大切です。

ハローワーク求人票で仕事内容や働くイメージをどう伝えるかについては、「ハローワーク求人票のNG例5選」も参考にしてみてください。

4.面接で見るポイントが決まっていない

採用したい人物像を整理していても、それが面接の評価につながっていなければ十分ではありません。

「受け答えがしっかりしていた」「感じが良かった」「話しやすかった」といった印象だけで判断すると、面接官によって評価が変わることがあります。

また、応募者の話を聞くことに集中するあまり、「自社が求めている人物像に合っているか」という視点が抜けてしまうこともあります。

面接を行う前に、どのような点を確認し、何を基準に評価するのかを整理しておくことが重要です。

5.採用時に伝えたことと、入社後の実態にズレがある

採用ミスマッチは、選考の中だけで起こるものではありません。

面接では仕事内容や期待する役割を説明していても、入社後の実際の業務や受け入れ方がその内容と異なれば、本人にとって「聞いていた話と違う」というズレにつながります。

また、採用担当者が確認した本人の経験や希望、採用時に伝えた内容が、受け入れる現場へ十分に共有されていないこともあります。

採用時に企業と応募者の認識をそろえるだけでなく、その内容を入社後までつなげることが大切です。

採用ミスマッチを防ぐために見直したい4つのこと

1.「誰を採りたいか」を社内で整理する

まず見直したいのが、採用したい人物像です。

必要な経験やスキルだけでなく、どのような考え方や行動ができる人なら自社の仕事で活躍しやすいのかを整理します。

その際は、採用担当者だけで決めるのではなく、実際に一緒に働く部署の声や、現在活躍している社員の特徴も参考にしてみましょう。

今回の記事では人物像を整理する考え方までに留めますが、次の記事では、現場の声も取り入れながら「採用ペルソナ」を具体化する方法をご紹介します。

2.入社後の仕事が想像できる情報を伝える

求人では、仕事内容や条件を並べるだけではなく、応募者が実際に働く姿を想像できる情報を伝えることも大切です。

  • どのような仕事から始めるのか
  • 仕事の大変なところは何か
  • どのような役割を期待しているのか

求人票や採用ページを作るときは、「魅力的に見せること」だけではなく、「入社後の実態が伝わっているか」という視点でも確認してみましょう。

ハローワーク求人票を掲載した後の見直し方については、「ハローワーク求人票を出した後の改善方法」でも紹介しています。

3.面接で確認するポイントを揃える

面接では、応募者の印象だけではなく、自社が採用したい人物像に照らして判断できるようにします。

そのためには、面接前に「何を確認するのか」を整理しておくことが必要です。

複数の面接官がいる場合は、見るポイントや評価の基準を共有しておくことで、人による判断のばらつきも抑えやすくなります。

「どんな人を採りたいか」と「面接で何を見るか」をつなげて考えることが、ミスマッチを減らすうえで重要です。

面接で見るべき具体的な評価観点については、別の記事で詳しくご紹介します。

4.採用から受け入れまでを一続きで考える

採用時に応募者へ伝えた仕事内容や期待する役割は、受け入れる現場にも共有しておきましょう。

入社前と入社後で伝える内容が変わらないよう、採用担当と現場の認識をそろえておくことが大切です。

具体的な受け入れ準備については、「新入社員を迎える前に、社内で話せていますか?」もあわせてご覧ください。

採用ミスマッチを減らすには、面接より前の整理も大切

採用ミスマッチが起きると、「面接でもっと見極めるべきだった」と考えることがあります。

しかし、面接だけを見直しても、採用したい人物像そのものが曖昧だったり、社内で認識がそろっていなかったりすれば、判断の基準は定まりません。

大切なのは、次のように、それぞれの場面で認識のズレをつくらないことです。

ミスマッチを防ぐために そろえておきたいこと
採用する人を考える どんな人に来てほしいのか
求人で伝える 実際の仕事内容や働き方とのズレがないか
面接で確認する 何を見て採用を判断するのか
入社を迎える 採用時に伝えた内容と実際の仕事がつながっているか

「誰を採るか」「何を伝えるか」「何を見るか」「どう受け入れるか」をつなげて考えることが、採用ミスマッチを減らす第一歩です。

まずは、自社がどんな人を採用したいのかを、採用担当だけではなく現場も含めて整理するところから始めてみましょう。

次の記事では、採用したい人物像を具体化する「採用ペルソナ」の作り方について詳しく紹介します。

採用ミスマッチや採用設計でお悩みの方へ

ユノモでは、求人票の改善だけでなく、採用したい人物像の整理、面接で見るポイント、入社後の受け入れまでを含めた採用設計をご支援しています。

採用しても定着につながらない、社内で求める人物像がそろっていない、何から見直せばよいのか分からないという場合は、まずは現在の採用活動を整理するところから始めてみてください。

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